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代表挨拶

「親子はねやすめ」のような団体がなくてもよい社会を目指して。
その日まで、医療的ケアが必要なお子さんとご家族を支えていきたい。

NPO法人 親子はねやすめ
代表理事 宮地浩太

「親子はねやすめ」のホームページをご訪問いただきありがとうございます。
私からは、団体設立の経緯と、私たちが今、目指している想いを述べさせていただきます。

始まりは門外漢のボランティア活動でした

私は「紙」の販売を生業としています。「紙」は「木」から作られるので、「木」を生み出してくれる「森」がいかに大切か、身をもって感じ取っています。だから、以前から里山へ足を運び、そこで暮らす方々と出会う機会にも恵まれていました。
そんな中、2010年頃のことです。神奈川県大磯町で、重い病気や障がいを持つお子さんとそのご家族に、ひと時の休息を提供する活動を行っている団体と出会いました。里山の緑に囲まれ、海の見える素晴らしい環境の中で、ご家族がゆったりと過ごす時間。それは森を大切にしたいと思う私にとって、興味深く、心打たれる光景でした。しかし、障がいや病気という言葉に対して、自分はどこか門外漢という感覚があったため、陰からのお手伝いに徹しようと決め、ボランティア活動にのみ参加していました。
ところが、まもなくして、その団体がある事情により活動を断念せざるを得なくなりました。その時の私は、それまで出会った家族の笑顔やきょうだい児の楽しく遊ぶ姿に完全に魅せられていて、このまま社会に必要な活動が消え去ることに、どうにも抑えきれない感情で一杯になりました。そこで、ボランティア活動を共にした仲間たちの協力を得ながら、その意志を引き継いでいきたいと考え、2014年夏に「親子はねやすめ」を立ち上げ、今に至っています。

「親子はねやすめ」が目指す想い

医療の進歩で世界一子どもの命を救える国、日本。しかし、それと引き換えに、医療機器なしでは生きていけない子どもたちが増えています。こうしたお子さんを自宅で介護するご家族は、24時間命と向き合い、強い緊張感の中で生活しており、その肉体的・精神的負担は私たちの想像をはるかに超えています。
「元気に産んであげられなかった」と自分を責めるお母さん。また、きょうだい児のいるご家庭では「介護に忙しくて相手をしてあげられない」という声も…。こうした悩みをご家族だけで解決するのはとても難しいことです。
そんなご家族のために「親子はねやすめ」が抱いている願いは…

  • ご家族に生きる力と勇気を持って欲しい
  • ご家族に社会とのつながりを感じて欲しい
  • ご家族揃って出かけられる社会になって欲しい
  • 生涯のパートナーであるきょうだい児にたくましく育って欲しい
  • 障がいのある方々と社会との垣根を低くしたい

どうか私たちのこの願いに、ご理解とご支援をいただけましたら幸いです。そして、この想いが実現でき、私たちのような団体がなくてもよい社会をつくることが「親子はねやすめ」の最終目標なのです。

最後に私たちをご支援いただいているすべてのみなさまに心より御礼申し上げます。