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支援者の声

「一人一人のペースでお手伝いできるのが親子はねやすめの良さです」

現在アメリカ在住の田内さんは、ご自身のスキルやネットワークを活かして、親子はねやすめの活動にボランティアとして関わってくださっています。


医療機器メーカーエンジニア(アメリカ在住)
田内初夏(たのうちさやか)様

地域とのかかわりや新しい人間関係を求めてボランティアに参加しました

私が以前、神奈川県大磯町に住んでいたとき、町内掲示板で『医療的ケアを必要とする子どもたちのためのレスパイト施設を作ろう』という活動が近所にあることを知りました。これが今に続く、親子はねやすめとの関わりのきっかけです。

当時の私は、仕事にも慣れて生活リズムもできはじめた頃で、もう少し余力を活かせる場はないかと考えていたところでした。ボランティアをすれば、新しい人間関係もでき、住んでいる地域のことも分かるのではないかという期待をもって、活動への参加を決めました。その活動では、施設周辺の掃除をしたり、地引網イベントに参加したりしました。

ボランティアは、自分ができること、能力が活かせることをやればいいと思います

その後2014年に親子はねやすめが設立され、2015年のレスパイト旅行にボランティアとして参加しました。実はそれまでボランティア経験はあまりなく、人と対面する仕事でもないため、「医療的ケアを必要とするお子さんやご家族とどう接すればいいのか」「ちゃんとうまくできるかなぁ」と心配していました。でも、最終的には「自分ができることをやればいいんだ」と気持ちを切り替え、車の運転や食事づくりに専念しました。

その後渡米したため、残念ながら現在は親子はねやすめのイベントには参加できていません。その代わり、代表の宮地さんから東北で活動の輪を広げたいといった相談を受け、私の親戚や知人を紹介したことがあります。また、レスパイト旅行を支援している「あおぞら診療所」が親子はねやすめの活動について英語で講演する際に、スライドの翻訳のサポートをしたこともあります。ちなみに夫とは、その時の翻訳を手伝ってもらったことが縁で結婚しました(笑)。

旅行を通じてご家族にプレゼントしたい、さまざまなコミュニケーションの機会

『医療的ケアを必要とするお子さんを抱えるご家族を支援する』というテーマを知ったとき、それまでそういった家族について知らなかったことにショックを覚えました。私自身、医療関係の仕事に携わってきたので、低体重児や重い障がいを持つお子さんに接触する機会は何度もありましたが、そのお子さんたちが退院後どうしているのか考えたことがなかったのです。だから、ボランティアを通じて、初めてご家族の想いを考えるようになりました。

こうしたテーマは一見、とても熱い気持ちを持って取り組まなければ役に立てないのではないかと思われがちですが、親子はねやすめでは皆それぞれが自分にできることをきちんとやることで、全体としてとてもスムーズに運営されています。そういった懐の深さがはねやすめのすごさのひとつだと思います。

私も子どもの頃、家族でよく旅行しました。旅行はコミュニケーションそのものだった気がします。知らない所へ行って皆で行動すると、その土地のことや、そこで知り合った人たちのことを知ることができます。つまり、旅行にはそんな様々なコミュニケーションの機会が持てる側面があると思います。レスパイト旅行でもそんなたくさんの機会をご家族にプレゼントできたらいいなと思っています。